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大名物 唐物茄子茶入 付藻茄子  - 南宋~元時代(12~13世紀)

付藻(つくも)は、『伊勢物語』所収の和歌「百とせに一とせ足らぬ九十九髪我を恋ふらし面影に見ゆ」から命銘されたという。「九十九髪」「作物」とも記される。足利義満からの伝来を誇るこの茶入は、戦国武将・松永久秀が信長に献上して大和一国を安堵されたエピソードを持つ。大坂夏の陣で罹災したが、大坂城址から徳川家康の命をうけた藤重藤元・藤巖父子により探し出され、漆で繕われた。精緻な漆繕いの褒美として、家康から藤元に下賜された。X線調査で、釉と見られる景色など、表面を覆う部分は、ほぼすべて漆による修復と判明している。

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