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主要展示資料

見どころ1:静嘉堂所蔵の香合コレクション、約80件が20余年ぶりに大集合!

静嘉堂所蔵の陶磁香合-約130件、漆芸香合-約120件より、優品約80件を精選して展示。さまざまな形姿、材質の香合のオンパレードです。江戸末期の「形物香合相撲(かたものこうごうすもう)」(江戸時代・安政2年(1855)刊・いわゆる「香合番付」)の評価もあわせ、ご紹介します!

堆朱三聖人香合(ついしゅさんせいじんこうごう)中国・明時代(15~16世紀)

堆朱三聖人香合
中国・明時代(15~16世紀)

唐物(からもの)漆器のなかでも、漆を何十層にも塗り重ねて文様を彫る「彫漆(ちょうしつ)」の香合類は、早くから貴重とされてきたものです。この朱漆を彫り表した「堆朱(ついしゅ)」香合には、「三聖」と呼ばれる老子・釈迦・孔子の姿が精緻に彫り表されています。

織部六角蓮実香合(おりべろっかくはすのみこうごう)美濃窯 桃山~江戸時代(17世紀)

織部六角蓮実香合
美濃窯
桃山~江戸時代(17世紀)

和物の陶磁香合のうち、これは「織部」の、蓮の実をかたどった香合。野趣豊かに六角に成形され、織部にトレードマークの“緑釉”が種子の部分に効果的に点じられた洒落た作品です。

交趾狸香合(こうちたぬきこうごう)中国・漳州窯(田坑窯) 明時代(16世紀末~17世紀前半)

交趾狸香合
中国・漳州窯(田坑窯)
明時代(16世紀末~17世紀前半)

丸く、愛らしい狸の姿をした香合として、また舶来の「交趾(こうち)」香合として著名な形物香合です。タヌキということになっていますが、実はサルかも知れません。交趾(こうち)というのは、ベトナム地域をいう古名ですが、近年、産地はより日本に近い福建省漳州地域とわかりました。

古染付荘子香合(こそめつけそうじこうごう)中国・景徳鎮窯 明時代(17世紀前半)

古染付荘子香合
中国・景徳鎮窯
明時代(17世紀前半)

香合を菱に置き、白地に青い蝶一頭を、浮文様であらわした清楚な形物香合。このデザインに「荘子(そうじ)」の名があるのは、戦国時代の思想家・荘子が蝶になった夢を見た、という著名な逸話からきています。日本の茶人の、粋な注文品です。

見どころ2:豪華な名品勢ぞろい!―香炉、香道具の世界

野々村仁清作の名品2点-重要文化財の「色絵法螺貝香炉(いろえほらがいこうろ)」「銹絵白鷺香炉(さびえしらさぎこうろ)」がともに登場!
中国陶磁の逸品、玉のような南宋官窯の「青磁香炉」を自然光のもとで展示。香道具では、豪華に輝く金銀蒔絵の「吉野山蒔絵十種香道具(よしのやままきえじゅっしゅこうどうぐ)」の見事な意匠・技法も、間近でご覧いただけます!

野々村仁清(ののむらにんせい)作 重要文化財 色絵法螺貝香炉(いろえほらがいこうろ) 御室窯(京都) 江戸時代(17世紀)

色絵法螺貝香炉
御室窯(京都) 江戸時代(17世紀)

京焼で初めて色絵の焼き付けをを成功させた「野々村仁清(ののむらにんせい)」。香炉制作では、国宝「色絵雉香炉」でも知られるように、具象的な造形制作に傑出しています。本作は、金彩も用いた極彩色の法螺貝を被せた姿の香炉。色彩表現の喜びも感じられる逸品です。

銹絵白鷺香炉
御室窯(京都) 江戸時代(17世紀)

野々村仁清(ののむらにんせい)作 銹絵白鷺香炉(さびえしらさぎこうろ) 御室窯(京都) 江戸時代(17世紀)

静嘉堂の10年前の展覧会で初公開され、昨年は権威ある美術雑誌『国華』に紹介されるなど、近年ことに注目されている作品です。鷺の伸びやかな嘴(くちばし)と頸、羽根のまろやかな白さ、こちらは彩色を控えめにした作品。
仁清でこそ表せる美しい造形で、この裏側のアングルも美しいこと!
展示室でぐるり、ご鑑賞下さい。

青磁香炉(せいじこうろ) 中国・南宋官窯 南宋時代(12~13世紀)

青磁香炉
中国・南宋官窯 南宋時代(12~13世紀)

中国南宋時代、都の杭州に、かの汝窯(じょよう)青磁(北宋時代)を模した特別の官窯がつくられました。それを今日「南宋官窯」(なんそうかんよう)と呼んでいます。澄んだ青磁釉が厚くかかり、幾重にもヒビ(貫入)が入っているさまは、「玉(ぎょく)」にもたとえられます。
この美をラウンジの自然光のもとで―。
★国宝・曜変天目と比肩する美しさ、とも。是非ツィートでご感想を!

見どころ3:内部も公開!?―“知る”を楽しむ、香りのうつわ

本展では、香合の内側、香炉の構造など、一部を写真入りで解説します。伝世の名品に添う、固有の名を記す箱や、名物裂(めいぶつきれ)の仕覆(しふく・器を納める袋)など、小さいながらゴージャスな付属品(「次第(しだい)」)まで―。「形物香合相撲」のほか、形物香合を描いた美本もあわせ出品いたします!

「交趾狸香合(こうちたぬきこうろ)」(明時代)-収納する付属品とともに

交趾狸香合(明時代)-収納する付属品とともに

ここに一例として、「交趾狸香合」が収納されている様子のご紹介です。貴重な茶道具は、作品を安全に美しく包むため、高価な名物裂や容器(ここでは竹製の挽家(ひきや))が、持ち主の愛情によって添わされてゆきます。幾つかの名品の次弟(しだい=付属品のこと)も、この機会にご披露いたしますので、作品とあわせ愛でていただければ幸いです。

「形物香合相撲(かたものこうごうすもう)」(江戸時代・安政2年(1855)刊)

形物香合相撲 江戸時代・安政2年(1855)刊

言わずと知れた「形物香合番付」。当時の道具商が発行したものとされ、今日の茶道具にも大きな影響を残しています。この中にお目当ての、あるいはご所持の香合を探す方も多いのでは!? 本展出品の香合も、色々掲載されています。