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主要展示作品

見どころ1:所蔵の国宝・重文刀剣9件全てが揃い踏み!

静嘉堂所蔵の刀剣は約120振、そのうちには国宝1件、重要文化財8件が含まれています。本展では、その中から30振を精選、所蔵する国宝・重文の刀剣9振すべてが美術館開館以来、初めて一堂に会します!

健全なる「大和魂」、国宝・包永

国宝 手搔包永太刀(てがいかねながたち) 鎌倉時代(13世紀)

附 菊桐紋糸巻太刀拵(きくきりもんいとまきだちごしらえ) 江戸時代(18~19世紀)

包永は、大和国最大の刀工集団・手搔派の祖で、奈良東大寺輾磑門(てんがいもん)前に住したという。本刀は、大和物らしい鎬(しのぎ)高く反り高い姿と柾目(まさめ)の鍛え肌、直ぐ調で二重刃がかり、華やかな変化に富む刃文が特色となっている。正応年間(1288~93)頃に活躍した初代の稀有な在銘作であり、700余年の時代を感じさせぬ健全な出来は大和物を代表する名作といえよう。

見どころ2:織田信長・滝川一益・直江兼続etc.…戦国武将たちの名刀

刀匠をはじめとする多くの職人たちの手を経て生み出され、数百年の時をこえて今に伝わる古い日本刀は、名だたる武将たちの愛刀となり、戦陣においてサムライたちの心を奮い立たせてきました。静嘉堂には皆様ご存じの超有名戦国武将から、知る人ぞ知るマニア好みの武将まで、彼らの所持した刀が伝わっています。本展では、そのうち代表的な7振を出品いたします。

信長より拝領の朱鞘の太刀!「滝川高綱」

重文 古備前高綱太刀(こびぜんたかつなたち)(号「滝川高綱」) 鎌倉時代(12~13世紀)

附 朱塗鞘打刀拵(しゅぬりざやうちがたなごしらえ) 桃山時代(16世紀)

「滝川高綱」の太刀は、織田家重臣で織田四天王のひとり、滝川一益(たきがわかずます)(1525~1586)が主君織田信長より賜ったものという。一益は伊勢攻略で活躍、武田討伐の際には武田勝頼を天目山に追い詰め討ち取る功績をあげ、上野一国と小県郡・佐久郡を与えられている。本刀もその折に拝領したと伝えられ、朱鞘の拵の頭金具には「織田木瓜」の家紋とともに、信長が足利将軍家より賜った桐紋が配されている。

【伝来】織田信長―滝川一益(滝川家重代)…岩﨑彌之助

「愛」の武将・直江兼続へ贈られた秀吉の形見

伝 長船兼光刀(でん おさふねかねみつかたな)(大磨上げ無銘(おおすりあげむめい)、号「後家兼光」) 南北朝時代(14世紀)

附 芦雁蒔絵鞘打刀拵(あしかりまきえざやうちがたなごしらえ) 明治時代(19世紀)

直江兼続(なおえかねつぐ)(1560~1619)は上杉景勝の重臣で、「愛」の前立の兜で知られる武将。秀吉から特に気に入られ、大名の家臣(陪臣)でありながらその遺品である本刀を賜った。兼続没後は未亡人のお船の方から主家の米沢藩主上杉家へと献上された。米沢藩は幕末、佐幕派の「奥羽越列藩同盟」に加わるが、姻戚関係にあった土佐藩の助力により、厳罰を受けずに済んだことから、その礼として本刀が藩主山内家へ贈られたと伝えられる。

【伝来】豊臣秀吉―直江兼続―米沢藩主上杉家―土佐藩主山内家…岩﨑彌之助

日置豊前守所持・前田家伝来の名物「日置安吉」

重文 名物 日置安吉短刀(めいぶつ へきやすよしたんとう)
南北朝時代(14世紀)

日置豊前守忠俊(へきぶぜんのかみただとし)(1571~1641)は岡山藩家老。池田輝政・利隆・光政の3代にわたって仕えた。本刀は、江戸幕府8代将軍徳川吉宗のときに本阿弥家によって編纂されたといわれる『享保名物帳』所載の「名物刀剣」の一振で、幅広く力強い姿と緻密で美しい地鉄(ぢがね)が特徴。

【伝来】日置忠俊…加賀藩主前田家…今村長賀―岩﨑彌之助

見どころ3:重要文化財「平治物語絵巻 信西巻」(鎌倉時代)を3期に分け特別公開‼

源平の争乱の前触れとなった「平治の乱」(1160年)。そのおよそ100年後の鎌倉時代中期に描かれたと考えられる「平治物語絵巻」は、現在「三条殿夜討巻」(ボストン美術館)、「信西巻」(当館)、「六波羅行幸巻」(東京国立博物館)の3巻が現存しています。会場に並ぶ鎌倉時代の刀剣と合わせ、絵巻の中に細かく描写された太刀や薙刀、鎧兜の様子をじっくりとご覧ください。

重文 平治物語絵巻信西巻(部分) 鎌倉時代(13世紀)※会期中展示替えがあります。

「信西巻」は「信西獄門巻」ともいい、後白河上皇の近臣として権勢を誇った信西(1106~1160)が追われて自害し、その首級が獄門に掛けられるまでを描いた全長10mの絵巻。上図は本巻のクライマックスで、討たれた信西の首をかかげ三条大路を進む検非違使(けびいし)・源資経の隊列。