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展示構成

見どころ1 おかえりなさい、岩﨑家のお雛さま!

昭和初期、岩﨑小彌太(三菱第4代社長・1879‐1945)が夫人孝子のためにと、当時随一の京の人形司・五世大木平藏(1886‐1941)に注文した雛人形は、他にはない特別仕様のもので、内裏雛(だいりびな)は、愛らしい幼児の姿をあらわした“稚児雛(ちごびな)”と呼ばれる姿に作られています。女雛には織の美しい十二単(じゅうにひとえ)、精緻な金工の技を示す冠も添うなど、有職(ゆうそく)の世界に即した美術工芸の美が随所に見られます。

「岩﨑家雛人形」のうち「内裏雛」(稚児雛) 五世大木平藏製 昭和初期 ★桐村喜世美氏寄贈品 男雛:高30.5×横幅36.0cm 女雛:高25.0×横幅65.0
「岩﨑家雛人形 のうち三人官女」 五世大木平藏製 昭和初期 「岩﨑家雛人形 のうち五人囃子」 五世大木平藏製 昭和初期
見どころ2 小彌太(卯年生)の還暦を祝う、うさぎの冠をかぶった「木彫彩色御所人形」58体の一大群像!

静嘉堂の人形コレクションには、これも五世大木平藏の傑作とされる、木彫に丁寧な彩色を施した御所人形の大群像があります。昭和14年(1939)、岩﨑小彌太の還暦祝いとして孝子夫人が「丸平大木人形店」に特注したものです。頭が大きく可愛らしい御所人形スタイルにつくり、七福神が、鯛車曳き・楽隊、宝船曳き・輿行列・餅つきのグループに混ざって、卯年生まれの小彌太の還暦を寿ぐ構成に作られた、総勢58体からなる組物です。人形たち全てがうさぎの冠を被り、岩﨑家家紋の入る衣装をまとっています。そのうち、宝船に乗る布袋様は恰幅の良かった岩﨑小彌太に、輿に乗る弁天様は孝子夫人に似せて作られたものといわれます。

「木彫彩色御所人形」 58体 五世大木平藏製 昭和14年(1939) 御所人形:11.0~20.5cm 宝船:高さ59.3cm 「木彫彩色御所人形」 58体 五世大木平藏製 昭和14年(1939) 御所人形:11.0~20.5cm 宝船:高さ59.3cm
「木彫彩色御所人形」 58体 五世大木平藏製 昭和14年(1939) 御所人形:11.0~20.5cm 宝船:高さ59.3cm
見どころ3 「犬筥」も、「立雛」(次郎左衛門頭)も、日本最大級の大きさ!? そのほかにも人形の優品が勢揃い!!

本展では、このたびの桐村家寄贈品と岩﨑家旧蔵の人形コレクションの中から、個性豊かな名品を展示します。注目されるのは、長さ43センチという大型の犬筥をはじめ、まん丸の“次郎左衛門頭”をつける高さ65cmの立雛の大作など。ともに江戸時代後期の、見事な彩画がなされたものです。

「犬筥」 江戸時代後期 ★桐村喜世美氏寄贈品 左右ともに 高30.2×厚み26.8×長さ43.5cm
「立雛」(次郎左衛門頭) 江戸時代後期 男雛:高65.0cm 女雛:高46.5cm 「御所人形 提灯持ち」 江戸時代後期 ★桐村喜世美氏寄贈品 高33.0cm(人形)、竿高63.0cm 「神武帝」二代永德齋 作 明治末~大正時代 ★桐村喜世美氏寄贈品 高38.2cm(人形)