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お知らせ

宮内庁三の丸尚蔵館所蔵「太刀 銘 備前国長船光忠」の出品が決定しました!

「日本刀の華 備前刀」展において、長船派の事実上の祖といわれる光忠唯一の長銘をもつ「太刀 銘 備前国長船光忠」の出品が決定しました。

「太刀 銘 備前国長船光忠」 鎌倉時代(13世紀) 宮内庁三の丸尚蔵館蔵


本作は、今上天皇陛下の御誕生を賀し、三菱第4代社長・岩﨑小彌太が昭和8年(1933)に昭和天皇に献上した太刀です。
作者の長船光忠は、長船派の事実上の祖といわれ、長光の父で、鎌倉中期の正嘉年間(1257~59)頃に活躍したとされています。在銘の多くは「光忠」の二字銘で、大磨上げ無銘の極め物も多く存在しますが、本作のように七字を切った長銘は現存する唯一の作例として知られ、刀剣研究上の貴重な資料と評価されています。本作は、よく詰んだ小板目の肌に穏やかな丁子乱れの刃文を焼いた古雅な出来で、備前物を好んで蒐集した小彌太の父・岩﨑彌之助が明治時代中頃に購入したと考えられます。 本展では、85年ぶりに静嘉堂に里帰りしたこの長船光忠太刀を、長船派嫡流の長光・景光・兼光の名刀とともに展示いたします。