1977(昭和52)年6月から1988(昭和63)年3月まで静嘉堂文庫展示館において45回の展覧会を開催。その後、美術館建設・開館準備のため休館。静嘉堂文庫創設百周年に際して、1992年(平成4年)4月、静嘉堂文庫美術館が開館しました。年間4、5回の展覧会を開催しています。
古来日本では、四季の移り変わりの中で自国の風景を愛で、多くの名所絵・風景図が描かれてきました。
本展では、室町時代の名品「堅田図旧襖絵」を久々に公開するとともに、近世初期風俗画の傑作として知られる重要文化財「四条河原遊楽図屏風」をはじめ、世界文化遺産登録で話題となった富士山を描いた作品、門外不出のため鮮やかな色彩の残る歌川国貞(三代豊国)・広重の浮世絵などを出品。古今東西の描かれた名所を一堂に展示することにより、日本人が愛した風景の様相を探ります。
普段見慣れた景色やまだ見ぬ日本の風景がどのように描かれてきたのか…美術館で、時空をこえた旅をお楽しみください。
下記より目録をご覧いただけます。
描かれた風景 目録 (2.42mb)
江戸(隅田川)と京都(四条河原)、人々で賑わう活気溢れる都を楽しむ。
近世初期風俗画の傑作、重要文化財「四条河原遊楽図屏風」を期間限定公開!
描かれた風景 目録 (2.42mb)
門外不出!静嘉堂でしか見ることのできない、保存状態のよい色鮮やかな浮世絵を堪能。
各地から見た肉筆作品の富士、版本による富士。富士山のいろいろな顔を楽しむ。
中国絵画からの影響もみられる「堅田図旧襖絵」(もと京都・大徳寺 瑞峯院の襖絵)。
室町時代の名品として知られる水墨主体の風景を味わう。
江戸時代の文人画家と、近代の画家による風景表現の共通点と相違点。時代や人によって異なる、風景への接し方、名所に対する意識を探る。